千手院の日々


融けかけたアイスクリーム

まだまだ暑い日が続きますね。
先日、とても暑かったのでコンビニでアイスクリームを買いました。
その時の出来事で、非常に「ハッとする」ことがありましたので紹介させて頂きます。

コンビニの店員さんに会計の際「ハーゲンダッツですかー、美味しいですよね(*´▽`)」と声をかけられました。
私、ここで、頭をガツンと殴られたような気がしました。
知り合いでもないコンビニの店員さんに話しかけられるなんて思ってもいなかったからです。

「一日に数百人以上来る客の一人に、店員さんが声をかける余裕などない」
「店員さんは業務上の会話だけしてればそれで十分。反対に、コンビニという場所に一般の会話など求めていない」
と自分の中で勝手に思い込んでいた部分があったのです。
(特に後者に至っては恥ずかしく、愚かしい思い込みだと思います。)

でもその店員さんは私に笑顔で話しかけてくれました。
その時私は上記のように軽く虚を突かれたので「あっ、ハイ。そうですね」としか返事ができませんでした。
そして私は帰り道、溶け始めたアイスクリームを片手に、そのような恥ずかしさと愚かしさを感じたのです。

ではなぜ「恥ずかしく、愚かしかった」のでしょう。思うに、
「『自分の思い通りにならないのが他者』なのに、『思い通りになる』と勝手に信じ、それが裏切られたことを”知った”」からではないでしょうか。”知った”という事がミソですね。
今回で言うと「店員さんは話かけてこないモノだ」と信じていて、事実はそうではなかった事を”知った”、という事だと思います。
他人が自分のすべてを知らないように、自分の見ている物が世界の全てではない、という事ではないでしょうか。ありきたりな言葉ですけど。

次にそのコンビニに行った際には、私のオススメのアイスを彼に勧めてみようと思います。
(というか、私コンビニついての雑記ばかりですね笑)
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